とくでん書房

徒然なるままに日暮し

四十八茶百鼠

少し前に、子供のサッカーの試合に行ってきました。

 

公園の中にあるグラウンドで開催だったんですが、ちょうど桜の満開時でたくさんのお花見客が来ていました。

 

桜、人気ありますよね。

 

一面の淡いピンク色、

極微妙な濃淡の差が、人工的ではなく、本物感がありますね。

 

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この極微妙な濃淡の差を楽しめるのは日本人の特徴でしょうか。

 

 

江戸時代には、禁色(きんじき)というものがあって庶民の服とかに使用できる色は限られていました。

紫色や朱色等は高貴な色とされていました。お寺の和尚さんの衣装(?)には紫色や朱色多いですよね。

 

庶民の服は茶色とか鼠色とかでした。

 

でも、その限られた色彩の範囲で、最大限おしゃれしよう。と、様々な色が開発されました。

 

その様子を表した言葉が、

「四十八茶百鼠(じじゅうはっちゃひゃくねず)」です。

 

なんせゴロがいいのでこの言葉が好きです。

 

日本人の繊細な色使いのルーツ的なものを感じます。

 

 

ぼくらの七日間戦争

私が中学生だったころ、宗田理さんが書いた「ぼくらの七日間戦争」を読みました。

 

ちょうど中学生が主人公だったりしたので、衝撃的に面白かったのを覚えています。

のちに映画化もされました。

  

ぼくらの七日間戦争 - Wikipedia

 

 

菊池と相原だったかな、

 

この2人が中心となった「ぼくらの」シリーズは、その後しばらく続きました。

たぶん全部読んだと思います。

 

中学生の渇望する自由を表現していて、

そういったところが共感できていたのかもしれません。

 

それになんといっても、

爽快感はとてもあったように思います。

 

 

そういえば以前のブログで、

映画「ショーシャンクの空に」が好きな理由が、清涼感と書きました。

 

masaki109-109.hatenablog.com

 

私、嗜好に関してそういう側面があるのかもしれません。

 

 

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勇者ロトの苦悩

勇者ロトは困っていた。

 

 

王様の話によると、この世には大魔王がいて人々を苦しめているそうだ。

 

町の周りには昔からモンスターが住んでいた。

確かに最近少し狂暴化しているようにも感じた。

 

その大魔王を倒す旅に出てくれというのだ。

 

 

なぜ、俺が。

 

 

確かに父のオルテガはずいぶん前に大魔王を探す旅に出ていた。

だからと言って、

 

 

なぜ、俺が。

 

 

いや、誰かがやらなければいけないことではある。というのは理解していた。

 

少し前なら、

誰かがやらなければならないのなら、俺がやる。

と、言えたのかもしれない。

 

しかし、

 

最近家族も増え、

少し変わってしまった。

 

1人のときよりも臆病になってしまった。

 

 

勇者ロトは困っていた。

 

 

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例えば誰か一人の命と引き換えに世界が救えるとして、

僕は誰かが名乗り出るのを、待っているだけのおとこだ。

Mr.children[HERO]

 

ブログのネタ

ブログってネタに困ることがありますよね。

 

私のように、なんでも書くブログでも「あ〜なに書こ。」ってなります。

ジャンルを絞った方はもっとでしょうね。

 

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そうなったとき、私の場合は、過去の出来事を書きます。

結構過去の記事多いです。

 

過去の出来事を思い出したりして、ブログに書き始めると、すこし鮮明になります。

「あ〜そういえば」

って、だんだんと思い出します。

 

文字に起こす効果でしょうか。

 

友人と昔の話をすると、だんだん「あ〜そういえば」ってなります。

これも言葉に出すことで思い出しやすくなってるんでしょうか。

 

そういう意味では、ブログに過去の記事を書く事もいいかもしれません。

 

という、言い訳のブログでした。

歪み・裏

肩を叩かれ起きた。

 

危うく乗り過ごすところだった。

起こしてくれた同僚に礼を言って、電車を降りた。

 

別に飲みすぎたわけではない。

課長になって半年、帰りの電車で寝てしまうことが多くなった。

 

疲れているのか、

確かに、現在上場を目指している会社の経営企画課の課長として、多忙を極めていた。

それに、もう45だぜ、

と、笑いにならない笑いとともに、声に出さずに言った。

 

 

駅から家までは徒歩で15分ほどだ。

15年前に35年ローンで買った家は、自分を威圧するかのように建っていた。

ローンはまだ20年ほど残っている。

 

 

家を建てたのは、ちょうど子供が生まれた年だった。

 

その子も今年から高校生になる。

昔からサッカーが得意で、高校もサッカーの強豪校に推薦で決まっていた。 

 

 

俺には似てないな。

と、また声に出さずに言った。

 

特に運動が得意なわけではなく、

高校でも万年1回戦負けの野球部だった。

グラウンドは強豪のサッカー部にとられ、練習はいつも近くの河川敷だった。

 

 

そう、悔しい思いもした。

 

ボールを無視したあのサッカー部員の顔は今でも忘れていない。

 

 

了 

 

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歪み

「おーい、ボール取ってくれ」

 

 

少年に声をかけたのは、日焼けで真っ黒の顔をした高校生だった。

少年はボールを手にとると、予想よりもずっしりと重い、その硬球を投げ返した。

 

 

河川敷のグラウンドでは、毎日近くの高校生が野球の練習をしている。

この高校のグラウンドは狭く、強豪で部員数が多いサッカー部の専用グラウンドなっていた。

そのことを少年は知っていた。

 

 

ボールを投げ返した少年の顔も、どこか気の毒そうな顔をしていたに違いない。

来年入学予定のこの高校、少年はサッカー部に入る予定になっていたことも、しぐさに影響を与えたのだろう。

 

 

高校に入ると、サッカー推薦で入った少年は、夏ごろからレギュラーとして活躍していた。

周りからの期待も感じ、常にチームの中心で、仲間も多く、

少なくとも高校時代の部活動においては、充実した生活を送れることは少年も確信していた。

 

 

 

毎年1回戦負けの野球部は去年のあの時と同じように河川敷グラウンドで練習していた。

 

 

「おーい、ボール取ってくれ。」

 

 

少年は、転がってきたそのボールを

 

もう拾おうとはしなかった。

 

 

 

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文字でしゃべる。

先日、私の心の闇から生まれた超短編小説を書きました^-^;

 

masaki109-109.hatenablog.com

 

なぜか少しすっきりしています。

※念のため言っておきますがフィクションです。

 

例えば、誰かに悩みを話すとすっきりしますよね。

文字にすることで同じような効果が期待できるのでしょうか。

 

 

そうそう、女性の方は、よくおしゃべりするとストレス解消。ってよく聞きます。

私はそんなおしゃべりなタイプではないので、言葉の代わりに文字でストレス解消ってなるんでしょうか。

 

言葉でしゃべるか、

文字でしゃべるか。

 

あ、しゃべるって方言ですか。

 

私は文字でしゃべるほうがあっているような気がします。

 

ブログでデトックス。

 

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