とくでん書房

徒然なるままに日暮し

2019-01-01から1年間の記事一覧

東京事変

今日今が確かなら万事快調よ。 理想の生き方です。 でも、現実的にはそういうわけにもいかず、世の中にはいろいろな技があり、一撃必殺とはいかないものです。(出典:修羅の門) この先の不確かな不安や、今の確かな不安と、将来の不確かな希望の中で気持ち…

記憶③

大いに困惑した。 いや、俺の妻なのは確かだし、そこはその通りなんだが、随分若い。それに隣にいる子供は俺の少年時代にそっくりだ。 そもそも俺に子供はいない。 ちょっと後ずさりながら発した言葉は、 「シンジ、気に入ったペンはあったか」 だった。 頭…

記憶②

妻、いや正確に言うと今よりも若い妻らしき女性は、俺、正確に言うと小学生の俺らしき少年と持ってきたペンを見ながら何やら話をしているようだ。 ! ちょっとまて、じゃあ、あの女性の旦那は誰だ。 俺は今ここにいる。いや、小学生の俺もそこにいる。誰だ。…

記憶

たしか雨が降っていたはずだ。 いや、そこまで記憶が曖昧なわけではない、酒だってそこまで飲んでいなかったはずだ。 でも、その時俺は傘をさしていなかった。 傘もささず、道向かいの文房具屋のガラスの向こうの少年をずっと見ていた。 俺か、、、 いや、も…

たとえば。

たとえば、何か一つのことをずっとずっと一所懸命やったとして、全員が優勝するわけではないし、全員が成功するわけではないわけで。でも優勝する人や成功する人はいるわけで。 その間にどういう線が引かれているんだろう、などと考えるわけで。 たとえば、…

Versus

「これ聞いてみて」 そういって渡されたのは、Mr.Childrenの「Versus」というアルバムでした。放課後、太陽が名残を残す頃、渡したのは同級生の女の子。少し背の高い、いつも明るい子でした。 高校3年生の卒業も押し迫ったころだったと思います。 それが私が…

ぼやけた境界線

一番暗いのは夜ではなく日が沈みうす暗くなった時間だ。 真っ暗の中での車のライト、外灯、看板。 この田舎でさえも夜の黒と光の対比は明るさを感じさせる。 まだ黒ではない時間、沈んだ太陽の名残に押され車のライトも外灯も同じ明るさのはずではあるが明る…

平成をふりかえると現れるもの

「じゃあな」 後ろから不意に声をかけられた。 クライアントからのクレームに頭を抱えていた僕はめんどくさそうに、 「ああ。」 と振り返らずに机に言った。 本日付けで退職する平成君だった。 「令和さーん、お客様ですよ。」 営業事務の女性がこちらを向い…

リベンジ

出なかった。 また出なかった。 小学生のときに埋めたタイムカプセル。 三年ほど前に掘り起こそうとしましたが出ず。 リベンジということで7名で掘りました。 約4時間掘りに掘りましたが、出ませんでした。 掘り始めは、テンションも高く、出た後の話なんか…

ゼルダの伝説

基本的なことから言うと 向かって右側の主人公の男、ゼルダではありません。 ゼルダは左の女の人です。 そう、ゼルダ姫。 男の方はリンクです。 まじか、ゼルダ発売からたぶん数十年、ずっと男がゼルダだと脳内に刷り込まれた私には違和感しかありませんでし…

暇つぶし

暇つぶしに、人生は究極の暇つぶしということについて妄想してみます。 この言葉、Twitterでよく見受けられます。 発信しているのは、だいたい仕上がった人だと思うのですが、総合的に勘案して羨ましいです。 反論もあると思いますが、人生を究極の暇つぶし…

収束

一昨日雨が降りました。 本当に久しぶりの雨でした。そして、週間天気予報を見ると、晴れマークばっかり。 いや、私屋外の作業が主の仕事をしているので、結構なことなんです。 でも、晴れが続きすぎると、そのあとは雨が続く気がします。 私が住んでる愛媛…